冷たい水の中をきみと歩いていく

平坦な戦場で生き延びること

明日また目覚まし時計をかけるよ

最近なぜか,毎朝5時に目が覚める(しかしその後二度寝して7時半に起きることにはなるのだが……)。

 

こんなに早く起きるなんてもう歳かしら,と思っていたが,今朝目覚まし時計をよく見たらアラームが5時に設定されていた事に気がついた。ついこの間のSIREN展に早朝から並ぶために5時起きしたのがそのままになっていたのだ。

 

より正確に言えば,部屋には目覚まし時計が4つあるのだがそのうち1つが5時に設定されていた。スマートフォンのアラームは『GO MY WAY!!』『ゲンキトリッパー』などのアイドルマスターの朝っぽい曲(高槻やよいに特化している)が7時半から5分おきに8時半まで繰り返し爆音で流れる異常な仕様になっている。AmazonAlexaは7時半からポワポワした音楽をかけてくるがこれがうるさくてたまらない。あと2つはジリジリと鳴る普通の目覚まし時計で,そのうちの1つのアラームが5時のままになっていた。だから5時に1つだけ目覚まし時計が鳴り,他の3つは7時半になると「ごまえーごまえー!!・ポワポワポワポワ!!!・ジリジリジリジリ!!!」という気の狂った三重奏を奏で始めることになり,こうなるともうお手上げ。起きるしかない。

 

異常な目覚まし時計はさておき,驚くのは記憶の不連続性。

 

自分自身には朝5時に目覚まし時計が鳴っていてそれを止めた,という記憶は一切ない。実はその目覚まし時計はベッドから少し離れた場所にわざと置いてある。つまり朝5時にアラームが鳴り,無意識のうちに歩いてそれを止め,ベッドに戻り,そこではじめて「なぜか5時に起きた」と認識している。原因(アラーム)と結果(5時の起床)が結びつくどころか,それぞれが関係を失って不連続に遊離した存在になっている。

 

今朝,何の気なしに5時に設定されていたアラームを見て,そこではじめて「なぜ朝5時に起きてしまっていたのか」を理解し,世界の真理を知り得た気持ちになった。ちなみに7時半のアラームは,きちんと記憶に残っている。AmazonAlexaは「Alexaとめて!!」と言わないと異常にうるさいポワポワポワをやめてくれないので,朝から強い気持ちが求められる。イメージとしてはバーサーカーソウルをしているときの遊戯くんを「もうやめて!!」と止める杏子のような気持ち。

 

ちなみにタイトルはチラッと見たら本棚においてあった山本直樹氏の短編集『明日また電話するよ』から取った。

そして今朝の学びをブログにまとめただけなので,ヤマもオチも意味もない。まさにヤオイである。