冷たい水の中をきみと歩いていく

平坦な戦場で生き延びること

ラジオをゼロにあわせて。

々週の話ではあるが,3/2(土)に『オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館のライブビューイングに行ってきた。

www.allnightnippon.com

 

ライブビューイング自体に初めて行ったので,現地で観ることができない人も映画館で観られるというシステムにいたく感動した。オードリーのトークで映画館も爆笑の渦に包まれていて周りの観客と一体感を味わえる,とても素晴らしい体験だった。通常の「オードリーのオールナイトニッポン」のようにラジオパーソナリティーとしてオードリーのふたりが座り,トークを繰り広げるスタイル。この番組はだいたい「もし~だったらどうする」とか「有名人の◯◯さんからこんなお便りが届いています(届いてない)」みたいな無い話やくだらない話を延々としている放課後の教室のような感じなので,本当に聴いていて心地良い。

 

さて,今回の記事の目的は,このライブビューイングの内容について事細やかに書くことではない。むしろ,自分とラジオとの関わりについて思い出すところがあったのでそれについて書いてみたい。

 

前もなにかの記事に書いたことがあったが,私は家でradikoというサービスを使ってラジオを聴いている。これはアンテナや電波の入りを気にする必要がないので,大変重宝している。一週間以内に放送されたものならタイムフリー機能で後から聴くことができるので,家でごはんを作りながら,またお風呂に入りながら聴くことが多い。周りには声優ラジオを聴いているひとも多いが,私はあまり声優に詳しくないので聴いたことはない。

radiko.jp

 

 

そもそも,ラジオをよく聴くようになったのはいまの家に一人暮らしをするようになってからだ。実家にいた頃,ダウンタウンで黒人が肩に担いでいるようなバカでかいラジカセを持っていたが,全然ラジオを聴くことができなかった。それというのも,私の家が圏外だったからだ。しかし決して人里離れた山奥に住んでいたわけではない。東京都23区に住んでいた。色んな人に「家が圏外なんで携帯じゃなくて家の番号に電話してください」と言っては「どこ住んでんの!?」と驚かれていたものだ。

 

どうやらマンションのコンクリートが分厚くて電波が入らないらしい。かつてDocomoの人に電波状況を改善してもらうため家まで来てもらってドコモレピータなる装置を設置してもらったことがあった。しかし結局はまったく改善せず,Docomoの人からも「無理ですね……」とさじを投げられた。これ別の意味で大島てるに載せていい物件ではないだろうか?

www.nttdocomo.co.jp

 

そう,電波が入らないので家で携帯も使えない。電話が来ても出られないし,メールが来ても受信できない。窓際まで行って腕を伸ばせばかろうじて電波が1本くらい入るので,そうやって何度もメールの受信確認をしていた。私は大学1年生くらいまでガラケーユーザーだったが,スマートフォンと違いWi-Fiが使えないので何もできず,本当に大変だった。その点,スマートフォンWi-Fiが使えて連絡の中心がLINEになってからはだいぶQOLが上昇した。しかし就活時期は企業からの電話が取れないかもしれないと気が気じゃなかったので,スマートフォンを窓際に置いて電話に気付けるようにしていた。2014年にそんなことをしていたのは,今考えると文明とは遠くかけ離れた態度である。

 

電波が入らない愚痴が長くなってしまったが,ラジオの話に戻る。そんなこんなで家のラジカセはろくに電波を受信しなかったが,窓際に置いてアンテナを最大限伸ばすとなんとか微弱な電波を受信した。そのなかで唯一記憶に残っているのは中高生の頃になぜか聴いていた,NHKでやっていたふたつのスピカである。ていうかこれはアニメなのでラジオでは様子がまったくわからないのだけど,頭の中で情景を想像しながら聴いていた。繰り返すが時代はゼロ年代だし場所は東京都23区である。決して戦前ではないし山奥ではない。

www6.nhk.or.jp

 

ところでこの記事を書いていて思い出したが,最近めっきり実家に帰らなくなった。去年は実家に置き忘れたものを取りに帰ったりもしていたが,今年に入ってそれもなくなり足が遠のいている。親孝行というわけでもないが,たまには顔を見せなくてはいけないなと反省し,記事を締める。

 

記事のタイトルは私が好きな同人音楽ユニット少女病のアルバム『偽典セクサリス』中の一曲『fly』の歌詞より。

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少女病」はかれこれ10年近く追っているが,ここ数年はとんと音沙汰がなく,どうやら公式ホームページも見ることができなくなってしまった。ヴォーカルの中恵光城さんがブログで近況報告をされていたものの,再開するかどうかも不明である。つい先日,Kalafinaが解散を表明したばかりだが,少女病もこのまま密かに活動終了してしまうのではないかとずっと危惧している。

ameblo.jp

終わり。