悲しくてやりきれない
大阪のづぼらやが閉店した。行ったことはなかったが,大阪新世界と道頓堀にあがっているふぐの看板が有名だった。くいだおれ太郎がいなくなり,づぼらやのふぐがいなくなり,かに道楽のかにだけになってしまった。
コロナ禍で多くの店が閉店に追い込まれている。神保町では「スヰートポーヅ」が閉店し,同じ並びの「キッチン南海」も閉店が決まった。実はキッチン南海は行ったことがない(早稲田にもあったけどこちらも行ったことがない)のだけど,スヰートポーヅは何度行ったかわからない。小宮山書店や東京堂書店で本を買い,スヰートポーヅでギョウザを食べ,さぼうるやラドリオやミロンガでコーヒーを飲んでいた。それもあり,閉店はショックが大きい。
ある日,全く知らない店の閉店情報が,手書きのメッセージとともに流れてきた。行ったことのない店なので,もちろんオーナーの顔もスタッフの顔も知らない。しかし,なぜだかものすごく悲しくなってしまった。黒板のようなものに「閉店することになりました」というメッセージと野菜のイラストが添えられていた。野菜は悲しそうに泣いていた。なぜ知らない店の閉店が悲しいのか。たぶんメッセージだけだったらスルーしていただろう。その野菜の涙に感情移入したのだろうか。わからないが,とにかく心に残ったのは確かだ。
昨日,会社の近くにあるタピオカミルクティの専門店がずっと休業しているのに気付いた。
1回しか行ったことがないし,特別印象に残っているお店でもない。ただ,店頭に掲示してあったくまのイラストが泣いている「休業のお知らせ」がやはり心に残った。
この状況で特にどこにも行けないので,書くこともない。