冷たい水の中をきみと歩いていく

平坦な戦場で生き延びること

風と光と二十六の私と

今日は全身が痛すぎるので会社を早退して,生まれて初めてのマッサージに行ってきた。マッサージ師曰く,どうやらライカさんは身体は柔らかいらしいのだが,日頃の不摂生が祟ってどうしようもない身体になっているらしい。全身バキバキですね~と嬉しそうに言われた。なんでちょっと嬉しそうなんだよ。

 

でも確かに言われてみれば朝起きてスマホiPadで新聞を読み,会社でPCと原稿を読み,家帰ってPCとスマホと本を読み……そりゃどうしようもない身体にもなるわ。「26歳とは思えないバキバキですね~」とどこか嬉しそうなマッサージ師に「でもジムに行っているが…」と抗議したが,「焼け石に水ですね~」と更に相手の嬉しさを助長させてしまった。だからなんでちょっと嬉しそうなんだよ。

 

しかし実際かなり全身が強張っていたようで,身体はマッサージですごくスッキリした。しかしなんかムカつくのでその後すぐにジムに行った。心なしかいつもよりもトレーニングマシンと向き合えたような気がする。目指せ,丁寧な暮らし。

 

さて,ここ数日絵を描いてTwitterに上げている。画力は中学生の頃にノートの端っこに描いていた落書きとほとんど変わっていない。きちんとした練習などしたことがないからだ。ペンタブはずっと前から持っていたのだが,全然描けていなかった,否,怠けて描いていなかったのである。「時間がなくて…」とかこういう言い訳を許すと何もかもズブズブになってしまう。ただただ己の怠惰ゆえである。

 

◯なんか今日描いたやつ。風邪引いたときに見る夢に出てくるやつかよ(伝われ)。

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一方,絵を描こうとするとなんだか困り顔か苦笑いのキャラクタしか描けないという問題もある。パースなどがわからないため,動きを描くことができない。横からとか斜めからとかの描き方がわからないため,真正面からしか描けない。よって困り顔か苦笑いのキャラクタの横に何らかの台詞を載せるということしかできないので,必然的にパターンが限られてしまっている。うーん,練習あるのみである!

 

今日は『ペンギン・ハイウェイ』観てめちゃくちゃ良かった。ネタバレになるので詳しくは書けないが,『少女革命ウテナ』『素晴らしき日々』『ソラリス』『パプリカ(というか今敏作品全般)』あたりが好きなひとには絶対にリーチする内容だろうなと思った。美術でいえばルネ・マグリットエッシャー。途中でエッシャーの「滝」が出てきた時にはなんだかニッコリしてしまった。

 

エッシャー「滝」

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その後に石田監督と森見登美彦氏が登壇して色々なお話をされた。石田監督のキョドり具合と森見氏の落ち着き具合のバランスがなんだか面白かった。ていうかよく考えたら『ペンギン・ハイウェイ』,原作はそれこそ森見登美彦氏で監督は『ポレットのイス』『フミコの告白』の石田監督で脚本はヨーロッパ企画上田誠氏ってめちゃくちゃに豪華なんだよな。声優も蒼井優さん釘宮理恵さん能登麻美子さん潘めぐみさんと豪華。

 

◯ポレットのイスはノイタミナのOPでいつも流れるやつ。


「ポレットのイス」


「フミコの告白」Fumiko's Confession

 

はてなブログで初めて書くんだけどこれめっちゃ書きやすいな。リンク貼りやすいし。jugemよりずっと使い勝手が良い。

 

明日は『フリクリ オルタナ』を観に行く。『フリクリOVA自体はもう18年も前の作品だが,演出がとにかく斬新で格好良いのだ。曲も格好良い。面白いエピソードとしてはEDの実写に出演していたのが後に芥川賞作家となった本谷有希子さんという…笑GAINAX好きは絶対見るべき作品だ。

 

会社で映画研究部に入部してから映画館に行く頻度が増えて嬉しい。タイトルは坂口安吾の短編集『風と光と二十の私と』から。 このなかの『私は海をだきしめていたい』という一編が好きで,合同誌に書評を寄稿させてもらったことがあるくらい思い入れが深い作品。

風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)

風と光と二十の私と (講談社文芸文庫)

 

 

そんじゃまた。