冷たい水の中をきみと歩いていく

平坦な戦場で生き延びること

2017-01-01から1年間の記事一覧

生きてます

月に一回は書こうと思っていたブログですが、2ヶ月空いてしまいました。 元気ではないですが、生きてます。 なんで元気ではないかというと、何をしても満たされないからです。 さらに言えば、何もしたくないからです。何をしたいかわからないからです。 最近…

雑踏若しくは猥雑

雑という言葉がすきだ 雑貨、雑種、雑誌、雑踏、猥雑。 無秩序な感じが堪らない。 だからだろうか。わたしはいわゆる繁華街、花街の写真がすきだ。 この写真は池袋大橋。池袋大橋から池袋北口の風俗街を眺めている。 この写真は鶯谷。鶯谷は本当に汚い街でわ…

水槽

水槽 空っぽの水槽 それでもエアレーションだけは作動している かつてなにかがそこにいた記憶として かつてなにかがそこにいた記録として そしていまはなにもいないことの証明としてそれはそこにある

ウチワサボテン

道ばたに手が落ちていた。 道に手が落ちているよと泣く君に何と言おうかあれはサボテン おそらくはウチワサボテンが枯れて落ちたのだろう。たしかになんだろうかと二度見してしまった。池袋~大塚間、まいばすけっと前にて。

晴れた日には

晴れた日には 一眼カメラを持って出かけましょう 何気ない日常を切り取って 一瞬を永遠に固定して保存しましょう そんなある時気がつきました 気分がいい日 目に映る景色は一眼カメラを通したよう くっきり明るくシャープでピントが合っています 落ち込んだ…

「まあいいか」

「まあいいか」で済ませてしまったことは、本当によかったのだろうか。 本当に「別にどうでも」よかったのだろうか。 「まあいいか」「別にどうでも」とつぶやく度に、ぼくたちは貧しくなる 大地は割れ 海は干上がり 家は荒れ果てる 諦めるたびに捨てていく …

上を向いて歩こう?

下を向いて歩こう。 後ろを向いて歩こう。 みんなが上や前を向いて歩くからこそ、わたしは下や後ろを向いて歩きたい。 上や前ばかりでは、気がつけないことがあると思うから。 たとえば、落し物。下を向いてこそ見つけられる。 たとえば、忘れ物。後ろを向い…

空にごみ箱

小さい頃、空にごみ箱があった。 何を言っているかわからないかもしれないので写真を貼ってみる。 調べて見たらYahoo!知恵袋にも同様のことを考えている人がいるようであった。 いまでは、これは柱上変圧器と呼ばれるものであることを知っているが、小さい頃…

上善は水の如し。

滔々と水が流れていく。 清く、涼やかな水だ。 それは滾々と湧き上がり、溜まることなく、淀むことなく流れていく。 木々の緑を溶かし込んだ色で、柔らかな日差しを浴びてキラキラと輝いている。 わたしは水の流れを見ている。 試みに、足元に落ちていた木の…

いつも何かが欲しくって。

こんばんは。 タイトルの「いつも何かが欲しくって。」、これは『ちーちゃんはちょっと足りない』という漫画の帯に書かれている言葉だ。 この漫画、本当に読後感が最悪で、死にたくなる。救いもない。まったく暴力的ではないが、緩やかに死に蝕まれていくよ…

思い返すことなど(1.5)

前回からかなり時間が空いてしまったが、書いていきたい。 というか、日常編だけで相当の分量になってしまうような気がする。 第2回は「学園祭編」を予定していたが、前回で完全に紙幅が尽きてしまった(「紙幅が尽きてしまった」と言いたいだけ)ので、まだ…

無題(短歌)

君からの 数フリックで 救われる おおげさだけど 君はユニセフ 君と手を つないで歩く 足早に フリータイムに 間に合うように

思い返すことなど(1)

思い返すことなど。 何の脈絡もなく思い返すことを書いていこうと思う。 先日、友人宅でバーベキューをするということで高校の友人達と会った。 中高一貫校の男子校なので6年間同じ校舎にいたのだが、わたしは非社交的な人間なので、在学中に話さなかった人…

断章(I)

みなさん、はじめまして。 わたしの趣味は映画鑑賞と読書とカメラです。 前の学校ではテニス部でした。 好きな食べ物はラーメンです。 座右の銘は「一期一会」です。 よろしくおねがいします。 はい、転校したばかりで慣れないこともあると思うけど、みなさ…

無題(短歌)

人生の 重荷を下ろし 歩きだす 生きてくために 死なないために 結婚は 妥協だとは 言うけれど それはとっても 大切なのだ

無題

勿忘草 わすれてしまったわたしの昔 わたしの何がわかるの、とあなたは言った わかるわけがない わたしはあなたではないのだから わかってくれないのね、とあなたは言った わかるわけがない わたしはあなたではないのだから わかるわけがない、 わかるわけが…

無題

確かなもの わたしは確かなものだけがほしい 裏切ることがなく変わることがない普遍的で確かなものだけがほしい わたしは確かだろうか、他人は確かだろうか 確かなものだけがほしいと希うわたしは確かなのだろうか その確からしさはいったいぜんたいどこの誰…

無題

空からなにかが落ちてきた。 みんなが空を見上げた。 僕の心とは対照的に、 空には雲ひとつなかった。 空に雲があれば手を伸ばしてつかむことができたのかもしれないが、 空には雲ひとつなかったから。 空はある種の残酷さを湛えていた。 空はどこまでも青く…

世界をひとつに

世界が離れていく 技術の発展で縮まったはずの世界が離れていく 加速度的に縮まった世界は、また加速度的に離れていき、もうどこにも見えない 果てしなく遠くにいってしまって、もう戻ってこない みんなが言う ひとびとが自分勝手に振る舞い、世界はバラバラ…

無題

詩投稿サイトに定期的に投稿をしている。 今回、以下の詩を投稿した。 be moved 英語にbe movedという表現がある 感動した、という意味だが 心を動かされた、と考えると、受け身になっているのがよくわかる わたしが心を動かされるものは 忘れ去られたもので…

無題

しんだえびのうた けさ飼っていたえびがしんだ えびはしぬと赤くなるとしった なぜ赤くなるのだろう シェイクスピアは 生まれてくるときに赤ん坊が泣くのは 馬鹿共の舞台に引きずり出されたことが悲しくて泣くのだと言ったが えびはどうだろうか 何かを恥じ…

無題

いずみ こんこんという音色に耳を澄ませる。 澄んだこんこんという音が。 いずみからみずがこんこんと。 みずはやがて、河に、池に、沼に、湖に、海に。 湧いて、溜まって、溢れて、流れて、注いで。 滔々と、滔々と。 こんこんと、こんこんと。

無題

メガネ メガネを外して周りを見てみる そのほうが世界が自然に見える 本当は世界は美しくなんかない 本当は世界はひとを愛してくれない それはわたしから世界への永遠の片思い 世界はぼんやりとして朧気で 曖昧でとりとめがなくて とても残酷で それが世界の…

櫛の歯が欠けたように

櫛の歯が欠けたようにという言葉がある あるべきものがところどころ抜けている様子といった意味だ 今日、散歩をしていたら家の近所に空き地ができていた 何の変哲も無い空き地だが、ここはもともと何だったのだろう お店があったという記憶はないからたぶん…