冷たい水の中をきみと歩いていく

平坦な戦場で生き延びること

エッセー

櫛の歯が欠けたように

櫛の歯が欠けたようにという言葉がある あるべきものがところどころ抜けている様子といった意味だ 今日、散歩をしていたら家の近所に空き地ができていた 何の変哲も無い空き地だが、ここはもともと何だったのだろう お店があったという記憶はないからたぶん…

池袋、また

池袋という街は混沌であるという話は9/3の日記でも書いている 象徴的なのは焼却煙突、青空に突き抜けるようなこの煙突 新宿や渋谷、それに類する繁華街と池袋との違いはタワーの存在だと思う 9/3の日記で、塔の周りは寂れているというような話をしているが、…

『秒速5センチメートル』野外上映会に参加しました

【ネタバレ含む】 今日は、午後から上野の東京博物館で開催された「博物館で野外シネマ」というイベントに参加した。 博物館の方の話によれば、このイベントは2年前、普段あまり博物館・美術館に来ない人を呼ぶという目的で始めたのだそう。 参加料は無料。…

ロバート・キャパについて

ロバート・キャパ(1913~1954)。 おそらく、世界で最も知られたカメラマン。ベトナム戦争に従軍し、スペイン内戦の「崩れ落ちる兵士」という写真で戦場カメラマンとして一世を風靡した。 しかし、アメリカ人風の名前の彼がハンガリー人であり、ナチスの迫…

都市の断絶

今日は池袋周辺を自転車で走ってみた 池袋といっても、鬼子母神や雑司が谷の方 池袋駅周辺はとにかく騒がしいが、一歩離れれば閑静な住宅街である 木造の家や神社、古びた商店街が林立している 頭上に目をやれば、青空を背景にしたサンシャインが見えるのが…

写真

はい、写真。 タイトル通りです。 わたしは特に写真についての特殊技法を知っているわけでも実践しているわけでもないですが、親のお下がりで小さい頃からいっぱしに立派な一眼レフを持っていました。 しかし、その一眼レフに対しては正直メンドクセーとか思…

ほんわか

先日、別府温泉に行った。 地獄めぐりツアーというものがありそれに参加した。 7カ所の地獄をぐるぐるめぐる。 その中に、温泉の熱で熱帯魚を飼育している地獄があった。白池地獄といった。 頭の中にほんわかした風景が現れた。それはほんわかした顔の熱帯魚…

池袋、その罪と罰

画像は池袋の焼却炉。 煙突が高く、高く、空へと伸びる。 池袋は欲望の街だ。金さえあれば、買いたいものは何でも買える。 人間の三大欲求は食欲・睡眠欲・性欲だというが、見事にどれも叶う街だ。 その代わりに、とても汚い街だ。色々な意味で穢れに満ちて…

銀色の馬車

銀色夏生の詩集を買って読んでいた。銀色夏生は言葉の錬金術士だ。一般的に言葉の錬金術士と言われる寺山修司なんかはわたしにはよくわからない。一応、著作をいくらか読んでわかるように努めたがいまひとつピンとこなかった。銀色夏生は詩人でもあり写真家…

たれかなれをかえりみるものあらんや

忘れ去られたもの。 打ち棄てられたもの。 汚れてしまったもの。 顧みられることのなくなったもの。 いわゆるアンティークとは一線を画する存在。 錆と埃に塗れた存在。 いまはひとびとに忘れ去られてしまったけれども、それぞれの物語を持った存在。 かつて…

早稲田よいとこ一度はおいで

今日も今日とて早稲田に行っていました。自転車で行けるからというのもあって、気分転換がてら最低でも月一では行っている気がします。早稲田大学に着いたらとりあえず、中央図書館に行って荷物を置き身軽になってから、行動開始です。だいたい行くたびに新…